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SampleCodeGuideline
Rubyリファレンスマニュアル中のクラス・メソッド等に対してサンプルコードを記述する際のガイドラインをまとめます。
サンプルコードは以下のような特徴を持つようにしてください。
- 最小であること
- 実行に必要な全てを含むこと
- コピー&ペーストで実行可能な形式であること
例えば Prime.take の説明をする場合
require 'prime'
p Prime.take(5) # => [2, 3, 5, 7, 11]
のようなサンプルです。
逆に、上記を守っていない場合は
- 対象を説明するために不要なコードを含むこと
- 実行に必要な require や変数の宣言を省略していること
- エラーになること
ということです。
例えば
# prime の require がない
1 + 1 = 2 # 対象の説明に関係ないコードがある
p Prime.take(5) # => [2, 3, 5, 7, 11]
のようなサンプルです。
最小で・全てを含み・コピー&ペーストで実行可能なコード
というガイドラインを守ることで
リファレンスの利用者は
- 誰でも同じコードをコピペするだけで動かして確認できる
- 最小の手間で対象を理解できる
などの恩恵を得ることができます。
仮にこれらの恩恵が無かった場合は
- コピペして動かない部分に関してリファレンスの利用者が予測して理解する必要がある
- 理解に手間がかかる
という問題点があることになります。
最小・全てを含む・コピー&ペーストで実行可能なコード
の内容は SSCCE を参考にしています。
変数の値や、標準出力結果を明示することでサンプルを理解するための助けになると考えられる場合は
# => 任意の出力
のフォーマットで明示してください。
例:
str = "tXt"
str = str*2 # => "tXttXt"
p str.upcase # => "TXTTXT"
p str.downcase # => "txttxt"
リファレンスの読み手や、るりまのレビュアーへの配慮のため クラス名、変数名などは意味のある命名をすること。
Hoge = Struct.new("Hoge", :foo, :bar)
hoge = Hoge.new("aaaa", 5)
Person = Struct.new("Person", :name, :age)
tanaka = Person.new("tanaka", 32)
サンプルコード中に補足説明があることで理解の助けになると考えられる場合は
# 任意の説明コメント
のフォーマットで補足説明をしてください。
例:
str = "tXt"
# 変数は不変
p str.upcase # => "TXT"
p str # => "tXt"
str = "tXt"
# 破壊的に変更される
p str.upcase! # => "TXT"
p str # => "TXT"
- 各サンプルの先頭に
例:
の文言を記載してください - サンプルは半角スペース2個でインデントしてください
-
# =>
の#
と=>
の間にスペースを一つ入れてください - 値を表示するための
p
はあってもなくても構いません
例
例:
"text"[1] # => "e"
- 複数のサンプルを続けて記述する場合は、各サンプルごとに
例:
を記載してください
悪い例
2つの例の区切りがわかりにくい
#@samplecode 例
require 'yaml'
data = [ "Taro san", "Jiro san", "Saburo san"]
str_r = YAML.dump(data)
str_l =<<EOT
---
- Taro san
- Jiro san
- Saburo san
EOT
p str_r == str_l #=> true
require 'yaml'
require 'date'
str_l =<<YAML_EOT
Tanaka Taro: { age: 35, birthday: 1970-01-01}
Suzuki Suneo: {
age: 13,
birthday: 1992-12-21
}
YAML_EOT
str_r = {}
str_r["Tanaka Taro"] = {
"age" => 35,
"birthday" => Date.new(1970, 1, 1)
}
str_r["Suzuki Suneo"] = {
"age" => 13,
"birthday" => Date.new(1992, 12, 21)
}
p str_r == YAML.load(str_l) #=> true
#@end
良い例
2つの例の区切りが明確にわかる
#@samplecode 例1: 構造化された配列
require 'yaml'
data = [ "Taro san", "Jiro san", "Saburo san"]
str_r = YAML.dump(data)
str_l =<<EOT
---
- Taro san
- Jiro san
- Saburo san
EOT
p str_r == str_l #=> true
#@end
#@samplecode 例2: 構造化されたハッシュ
require 'yaml'
require 'date'
str_l =<<YAML_EOT
Tanaka Taro: { age: 35, birthday: 1970-01-01}
Suzuki Suneo: {
age: 13,
birthday: 1992-12-21
}
YAML_EOT
str_r = {}
str_r["Tanaka Taro"] = {
"age" => 35,
"birthday" => Date.new(1970, 1, 1)
}
str_r["Suzuki Suneo"] = {
"age" => 13,
"birthday" => Date.new(1992, 12, 21)
}
p str_r == YAML.load(str_l) #=> true
#@end
- 悪い例
t = Time.now #=> 2007-11-19 08:12:12 -0600
t2 = t + 2592000 #=> 2007-12-19 08:12:12 -0600
t = Time.now #=> 2007-11-19 08:13:38 -0600
t2 = t + 0.1 #=> 2007-11-19 08:13:38 -0600
- 良い例
t = Time.now # => 2017-11-10 04:42:19 +0900
t2 = t + 2592000 # => 2017-12-10 04:42:19 +0900
t = Time.now # => 2017-11-10 04:42:19 +0900
t2 = t + 0.1 # => 2017-11-10 04:42:19 +0900
- サンプルを書く意義があまりないケース
- 他のサンプルへの参照で十分なケース
など、意図的にサンプルを書かない場合は #@#noexample <サンプルを書かない理由>
を記載してください。
例: https://docs.ruby-lang.org/ja/2.4.0/class/Struct.html#I_EQUAL--3F の例
--- equal?(other) -> bool
指定された other が self 自身である場合のみ真を返します。
これは [[c:Object]] クラスで定義されたデフォルトの動作で
す。
#@include(Struct.attention)
#@#noexample Object#equal? のデフォルトの動作と変わらないため
@see [[m:Struct#eql?]], [[m:Struct#==]]
Ruby本家の RDoc があり、そのままの内容で問題ない場合はそのまま活用する。 RDoc があるが、あえて別の内容にする場合はプルリクエスト時に「なぜ別の内容にしたか」について理由を明記すること。
RDoc について補足。例えば るりまで Array#assoc を確認する場合は、以下を確認することになります。
このメソッドに対応する RDoc に遷移するには、画面右端にある [rdoc]
をクリックします。
になります。