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File metadata and controls

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冗長化とセッションフェイルオーバー

この章では、OpenAMサーバーを冗長化して、ロードバランサーでリクエストを振り分ける方法について解説します。前の章で行った1台目のOpenAMサーバーのセットアップに続き、2台目のOpenAMサーバーをセットアップして冗長構成にします。OpenAMでは、このような冗長構成を「サイト構成」と呼びます。また、OpenDJのレプリケーション機能を利用したセッションフェイルオーバーもできるように設定します。

次のようなサイトにロードバランサーがリクエストを振り分けるような環境を構築します。

図. 構築する環境

図. 構築する環境

2台目のOpenAMの初期設定

1台目のOpenAMサーバーと同様に、http://openam02.example.co.jp:8080/openam でアクセスできるようにFQDNなどの設定し、TomcatにOpenAMのwarファイルをデプロイします。

warファイルをデプロイし、Tomcatの起動が確認できたら、次のURLアクセスして下さい。

http://openam02.example.co.jp:8080/openam

デプロイが正常に完了していると、初期設定画面が表示されます。 「カスタム設定」の「新しい設定の作成」のリンクをクリックします。

図. 初期設定画面

図. 初期設定画面

ライセンス条項が表示されるので、内容を確認して「Continue」をクリックして下さい。

図. ライセンス許諾

図. ライセンス許諾

手順1: 一般

デフォルトユーザーのパスワードを入力して、「次へ」ボタンをクリックします。デフォルトユーザー「amadmin」とは、OpenAM管理コンソールでOpenAMの設定をするための管理者アカウントのことです。

図. 手順1: 一般

図. 手順1: 一般

手順2: サーバー設定

サーバーURLに「 http://openam01.example.co.jp:8080 」を、Cookieドメインに「.example.co.jp」を入力して、「次へ」ボタンをクリックします。プラットフォームロケールはen_USのままで構いません。

図. 手順2: サーバー設定

図. 手順2: サーバー設定

手順3: 設定データストア設定

2台目の初期設定なので、「既存の配備に追加」を選択して、1号機のOpenAMサーバーのURLを「サーバー URL」に入力します。URLに間違いがないと、各種ポート番号が自動的に設定されるので、問題がなければ、「次へ」ボタンをクリックします。

図. 手順3: 設定データストア設定

図. 手順3: 設定データストア設定

手順5: サイト設定

今回はロードバランサを使用するので、「はい」を選択してます。 「サイト名」、「ロードバランサの URL」を入力し、「セッション HA 永続化とファイルオーバーを有効にします」にチェックします。完了したら、「次へ」ボタンをクリックします。

図. 手順5: サイト設定

図. 手順5: サイト設定

最後に設定に誤りがないことを確認して、「設定の作成」ボタンをクリックします。

図. 設定ツールの概要と詳細

図. 設定ツールの概要と詳細

しばらくすると「設定が完了しました」というダイアログが表示されます。以上で、2台目の初期設定は完了です。

図. 設定完了

図. 設定完了

OpenAM管理コンソールに、設定を確認します。設定 > サーバーおよびサイト でサイト構成が確認できます。

図. サイト構成の設定

図. サイト構成の設定

上の図のように1号機がサイト構成に追加されていない場合は、1号機のサーバー URLをクリックして、サイトに追加して下さい。

図. サイト構成の設定

図. サイト構成の設定

ロードバランサの設定

次にロードバランサの設定を行います。

[TODO] ロードバランサー(Apache)

$ vi /etc/httpd/conf/httpd.conf

#LoadModule proxy_module modules/mod_proxy.so
#LoadModule proxy_balancer_module modules/mod_proxy_balancer.so

の2行をコメント解除。最後に外部設定ファイル(proxy_ajp.conf)の読み込み

Include conf/extra/proxy_ajp.conf
$ vi /etc/httpd/conf/extra/proxy_ajp.conf

ProxyRequests Off
ProxyPass /openam/ balancer://openam/ stickysession=JSESSIONID

<Proxy balancer://openam>
  BalancerMember ajp://openam01.example.co.jp:8009/openam route=jvm1 loadfactor=1
  BalancerMember ajp://openam02.example.co.jp:8009/openam route=jvm2 loadfactor=1
</Proxy>

Tomcat1号機

vi /usr/share/tomcat/conf/server.xml
<Engine name="Catalina" defaultHost="localhost" jvmRoute="jvm1">

jvmRoute="jvm1"を追加

Tomcat2号機

vi /usr/share/tomcat/conf/server.xml
<Engine name="Catalina" defaultHost="localhost" jvmRoute="jvm2">

jvmRoute="jvm2"を追加

動作確認

設定が完了したら、動作確認を行います。

[TODO]